track∞ ~戌女の一年~ -24ページ目
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08.家政婦は見た!

東京旅行が終わってからは何とも普通の毎日になる。
あの面白かった2日間が忘れられず
また行きたい!などとくり返していた。

ヤツは来年から東京に就職が決まっている。
私も東京で暮らしてみたい。
でも今の仕事を捨ててまで
踏み出してみようとは思えない。

ヤツは言う。後悔しないようにやりたい事はやる。
そりゃ~そんな風に出来たらどれだけいいか。
ヤツが東京の話をする度に私の憧れは増す一方。

いつか家政婦を雇いたいとかいう話になって
そんな贅沢な事できるわけないやん。
第一、そんなに稼げるの?

俺、給料いいから
ちょっとくらいは贅沢できるって。

だったら私を家政婦として雇って。
あ~いいねそれ。
いいんかいな(汗)
給料は払えないから、住み込みで。
家賃も食費も光熱費も俺持ち。

何、楽勝やん私。
そのかわり、俺より先に起きて飯作って
ちゃんと掃除洗濯して夕飯作って風呂湧かして、
マッサージして俺より先に寝ちゃ駄目。

何じゃそりゃ(笑)
出来ないだろ~?やれそうにないもん。
何!?やれるさ~ やる時はやる女だよ?

なんて事があった。
あえて突っ込まなかったけど、
これって家政婦じゃなくて同棲やん。

07.ジブリ美術館

2日目はジブリ美術館に行ってきた。

新宿から三鷹まで電車、
三鷹からは専用バスみたいなやつが出てたけど
あえて歩く事にした。
昨日とは違って二人の距離が近く感じた。

って、それはいいんですけどね。
私ら昨日からろくな物食ってない!
振り返ると
ディズニーランドでチュロス。
食べる事そっちのけで乗りまくり
夜にミッキー型のワッフル。
これだけ。

私の体はフラフラ。
ヤツは…なんともない。
なんだこの違いは!!
俺最近あんまり食べてないから
このくらい平気なんだよね。

ってマジですか。。。

ちょっと押されるだけでフラフラで思いっきり貧血状態。
やっと相当辛いというのが分かってくれたヤツは
おばあちゃん(私)の杖代わり。
着いたら食事にしようね
と、そればっかりだった。
その願いを聞き入れていたのに
着いてみると展示室を鑑賞…

あれ?
め、飯が食いたい。
と思いつつも面白い展示物に
フラフラになりながら目を見張る。

そこの部屋を一通り見終わると
んじゃこのカフェに行ってみようか?
とパンフレットを指しながらヤツが言う。
もちろんですとも!
と、はりきって行ったのはいいのだが
ジブリ美術館にあるカフェはここだけ。
よって大賑わい。
でも食べないと死にそうだったので最後尾にならぶ。
行列は店に近くなるにつれて椅子が用意されていて
その椅子に座れるまでが一苦労だった。
椅子に座ると絵本とかが見れるのだけれど
この時の私の脳には何も入っていかなかった。

そうしてやっと入れた「カフェ 麦わら帽子」
ヤツが頼んださつまいものスープから出てくるが
へ、ヘルシーです。ものずごく。
案の定、私が頼んだサンドウィッチも超ヘルシー。
コレを食べなきゃ駄目だと
脳が訴えていたので、頑張って食べたよ。。。
あんなおしとやかな味は私に合いません。

もちろんヤツにも合わなかった。
いつもなら出された物は
全部食べるという人らしいが
コレばっかりは無理らしくお残し。
でもこれで私の体力は回復したのだ!


それから色んな部屋を見たり
屋上に上がってロボットのオブジェを撮ったり。
またこの屋上、混んでたのだ。

もう人が多くて撮りづらい!と奮闘していた時に
腰に手を回され、
私の体はいとも容易くヤツの体の前へ。
どうやらいい撮影場所を探し出したようだ。

なんとも密着しながらの写真撮影。
撮られてるのはロボットなのに
恥ずかしいのは私だった(笑)

そんな感じでほとんど見回り、
私はこの日に福岡に帰らなければならなかったので
なごり惜しいけれど美術館を後にした。


三鷹で電車を待っていると
何やらあったらしく、しばし足止め。
これがいけなかったのだ。

ようやくきた電車に乗り込み
電車の中で羽田までの電車時刻などを調べる。

やばい
飛行機に乗り遅れそうなのだ。
新宿で一旦下車。
駅のロッカーに荷物を入れておいたんだけど
ロッカーが見つからない(;´Д`A 焦るあせる

やっと見つけて今度は品川まで。
電車の中で、降りた後は走れとか
あーだこーだ言っているのを
反対側の椅子に座ってるおばちゃんが笑いながら見ていた。

私たちって周りからは
どんな風に見られてるんだろうね?
って聞いてみたかったけど、やめた。


品川に到着して
私は羽田。ヤツは埼玉にある親戚んちへ。
ここでお別れだった。

突然の別れで、でも飛行機の時間が迫っていて
悠長にはしていられなかった。
ありがとね。
確かそんな言葉を言って別れたと思う。
私は改札口を通って
ひとりという寂しさに後ろを振り返った。

ヤツは心配そうに時刻表を見上げてた。
それがたまらなく切なくて。
ヤツが私の方を見る前に電車を待つ列に並んだ。
それからは後ろを振り返らなかった。

電車が到着して、乗り込む時に
ちょっとヤツの姿を探したけれど
人ゴミで見つけられなかった。
そうして電車は走り出す。

すると途中でメールが…
遅れるなよ!と。
それだけで嬉しかった。

よって空港では走る!走る!
この飛行機を逃したら
3万くらい払わないといけないので(←過去に経験済み;)
死にものぐるいで走った。

なんとか余裕を残しつつ
搭乗できました。

そして飛行機も無事着陸。
福岡に着いたよ~と電話すると
親戚の子供達に遊ばれてるらしく騒がしい。
大変だな~ぁと思いつつ
こうして波瀾続きの旅は終わりを迎えたのでした。


そして次の日は仕事だったという私。

06.夜明け前

近い!!などと言いつつもヤツには
私が照れまくっている事がバレバレだったようで、
全然引く気配がなかった。

ちょっと自分を落ち着かせる為に
部屋の電気を消しにベットから離れる。
そしてベットに戻るわけだけど
異様に恥ずかしさ満点。

も、戻れない…
ここで私はこっちに寝よ~っと
ヤツが元々使っていたベットに行ってしまうわけです。

そばに居たいけど、それを隠して強がってしまう。
ヤツもちょっとふてくされて
なんだよ~という顔を向けてくる。
そんなの見たら側に居たくてたまらなくなったけど
もう戻る口実がなくなってるし…

でもヤツの使ってたベットって
グチャグチャだったのだ。
これ掛け布団?何だこのシーツは??
と言うくらいに分からなくなっていた(電気を消したから余計)

もうここで戻らないとチャンスはない!と心に決め
グチャグチャだからというのを口実に
ヤツが眠るベットに戻るのでした。


それからはホントに幸せなくらい
温もりと心臓の音が伝わって
ドキドキしながら二人向き合って寝た。

途中で目を開けると
ヤツの頭が私の頭より下にあるではないか。
ん…これって。。
お母さんな気分(笑)

別に嫌ってわけでもなかったけど
何となく包んであげるよりは
包んでほしかったので(←何言ってんだか)
もぞもぞしながら、自分の頭をヤツの頭の下にやると
それに気付いてくれたのかギュッと包んでくれた。

それから背中に手をまわされて
優しく摩ってくれるんだけど…くすぐったい。
耐えられないほどくすぐったいのだ。
どうにかしてやめさせようと
目をゆっくり開けてちょっと笑いながらその手をどけた。

その事がショックだったのか
ただの寝返りなのかわかんないけど
次にフッと目が覚めると
ヤツは私とは反対側を向いて寝ているではないか。
何だか悲しかった。
専業主婦とかは、こういうのを見て
ガッカリするのかなとふと思った。
それでも眠気には勝てずにまた眠る。

次に目を覚ますと(←何回も起き過ぎ?)
ぼんやり上を見ているヤツが目に入った。
もう起きたのかな?と思ったけど何か様子が違う。
私が起きた事に気付いていない。

んんんんん?????
と思ってヤツの目の前で手をかざすけれど、反応ナシ。

め、目ぇ開けて寝てる!!!
あまりにも面白くて
写メでも撮ってやるか!と思ったのだけど
私の浴衣の裾を踏んでやがったのだ。
微動だにできないので
しょうがなく大人しくしておきましたよ。

それからいっときすると
自然と目が閉じていったのだ。

もう外も明るくなってきていて
少し部屋の中に光りが射してきていた。

する事もないので
ずーーっとヤツの顔を見ていたら
目がゆっくりと開いた。
今度は起きてるなと確認して
おはよぅと声をかけると
おはよとまだ眠そうな声が返ってきた。
それと同時に目を擦り過ぎだろってくらいに擦り出す。
そりゃ~あれだけ目を開けてたら乾きますがな(笑)

目を開けてた事を教えると
なに、マジ??怖っwだそうです。
ありゃ~直らないね。


それから髪を撫でたり、腕枕してもらったり
チェックアウトギリギリまで
甘ったるい雰囲気を楽しんだのでした。ムハハ。

05.攻防戦

ホテルにチェックイン。

予約したプランがツインかダブルか選べるとの事で
心の中ではツインだろうと思いながらも
どっちでもいいよと言ってみる。

ヤツの口から出たのはツインで。
何だかちょっと安心。って想像し過ぎ?(笑)

そんなこんなで部屋に行き、早速お風呂。
もう二人とも疲れがピークだった。
先に入って貰って、私はゆっくり後で入る事に。

二人ともお風呂が終わってやる事もなく
ただTVをダラダラと見始める。

結構夜も遅くなり、もう寝ようかという事に。
するといきなり
ヤツが私のベットの方に入り込んでくるでないか!!!!!!!

何やってんのさ (≧◇≦)!!!????
え?こっちの枕が空いてたから。

そう、ツインのベットには
枕がそれぞれ2個ずつ付いていて(←なぜ??)
私はそれを並べていた。
んでヤツのベットと反対側の方の枕で寝ようとしていた。

もう何をどうやってこの状況を乗り切ればいいのか分からず、
だったら何でツインにしたんだよ~と自棄になっていた。
昼間までちょっとした距離があったのに
いきなり、こんなにも近付いてくるなんて
卑怯だ~~~!!!! と心の中で叫びつつ
引っ付いてくるヤツを
どうにか手で突っ張って防御!!

それでも私はベットの端っこにつめられてしまうのだ。
こうなったらと、掛け布団を2人の間に挟む!!
これでヤツの攻撃は弱くなった。

もう近すぎて近すぎて、
眠気なんぞはどっかにふっ飛んでしまった。

04.ねずみの国

そしてやってきました秋分の日。
京葉線に乗ってドキドキしながらディズニーランドへ。

最初はシーの予定だったけど、
さすがに立続けには行きたくないとの事だったので
私が折れてランドに決定。

ヤツはすごい張り切っていたらしく
8時集合なのに7:40には着いたという。
しかも私はちょっと遅れた。…だって早すぎるって。

舞浜に着く頃に携帯が鳴って
改札口の右斜前にいるから
うわーー着いちゃったよ~~~~(←心の叫び)
もう覚悟を決めて探したわけです。

最初「あれかな?」と思う人物がいたけど
貰ってた写真の人物となんか違う気がしてまた探し出すけど、
…やっぱりあれなのかな?と思って近付いていくと
どうやらそのようでした。
もう最初にかけた言葉なんて緊張し過ぎて忘れた。

航空券の関係で祝日にやむを得ず
ランドにきてしまったので
お決まりのように人がいっぱい…
俺は張り切って早くきたのになー
なんて愚痴を言われながら入園した。

私は結構背が高いので
背が低い男の人と歩く時はちょっと気を使ってしまう。
けれどヤツは私より高いのでほっとする。

なんだか微妙な距離を保ちつつ
アトラクションに待っては乗り、待っては乗りを
くり返していった。

途中でチュロスを食べたんだけれど
私にはチュロス、甘過ぎる。
半分くらいをようやく食べた頃にはヤツは完食。
甘いもの好きらしい。
2人で1個のジュースだったので
私がそれを奪い、代わりにチュロスをあげた。

休憩も早々にまた次のアトラクションへ!
ファストパスと野生の勘を駆使して
祝日だというのに、相当乗りまくった。
ちゃんとパレードも見たし、射的みたいなのもした。
エレクトリカルパレードはちょっと後ろの方だったので
見にくかったけど、花火は移動してベンチに座ってみれたし
遊びまくった一日だった。


でもこれからがまた緊張するのである。
本日のお宿は新宿にある「京王プラザ」。
明日のジブリの為に、新宿がいいだろうという結論に至り
しかもホテルから送迎バスが来るとのことで前もって予約。

そのバスの中ではその日に撮った写真とかを見せあいながら
後半は2人とも眠る。


そしてホテル到着。

03.きっかけは

シーに行く事を聞いて何だか素直になれず、
女の子から誘ってくれたんだから
行ってくればいいやん。

とか言ってしまう始末。

こうなると、どんな女の子なのかが気になって気になって。
ヤツからしてみればただの友達とか言ってたが
果たしてどうなんだか…

そんな私の助言もありつつ
2人は夢のねずみの国・海バージョンに行ってしまわれたのです。

当日は雨が降ったとかで人気がなく
殆どのアトラクションやショーを堪能できたんだとか。

そんな話を聞いたらうらやましいわけで。
ちょっと冗談半分に
私もディズニーシーに行きたいな~と言ってみたら
んじゃいつか行こうかという話になってしまった。

そしてホワイトデーの時に
ディズニーシーのお土産を兼ねたお菓子が
どどんと届いたのでした。


それからは殆ど何事もなく
結構普通な日々を送っていたんだけれど
いつかジブリの話が出て、
ジブリ美術館に行ってみたいよね~という話になった。

んじゃディズニーとジブリ行くか?
ってマジですか…
とうとう会うんですか…
楽しみ半分、不安半分な感じで
色々と日程を決めたりして話が進んでいく。

私的には計画を立てるのが楽しみの一つなのに
まったく立てたがらない。

会うのは初めてなんだから不安だ~とか言っても
たまの休みにめっちゃ楽しんできちゃおー
くらいのノリでいいやん
とか言われるし。

そんなこんなで最初予定してた8月が過ぎ
お盆やらで行けなくて9月にずらして貰ったけれども
9月も早々とやってきてしまうのだ。

02.バレンタイン

実はかなりの遠距離(九州と東北)で
バレンタインデーなんてこれっぽっちも頭になかった。

そしたら向こうから
何かくれよ~と催促があったのだ。
あげてもいいけど、お返しよろしくね。
ちゃんと約束して(笑)

チョコだけでいいだろうと高をくくっていた私に
オプションも付けてね。
などと言ってきやがった(汗)

写真では見た事があるけれど
会った事がない相手へのプレゼントって、正直困り果てた。
趣味がわからないのでどうにもこうにも。
最初はマフラーとかでいいかなとか思っていたが、
ヤツは北国。
マフラーなんていっぱい持ってるだろうし。
その時ピーン!ときたのだ。

靴下だ!と。
靴下なら貰っても困らないだろうし
奇抜な色を選ばない限りいいだろうと思って…
んで味気ないけどゆうパ○クで送りましたよ。

プレゼントが無事に届き
どうやら喜んでくれたみたいで、もうホッとした。

後でこの悩みに悩んだと言う事を伝えると
マフラーで良かったのに~



(T△T)
うそ~ん。
あれだけ悩んだ私って… バカ?(笑)
いいんです。もういいんです。
あとはお返しを貰えれば(←単純)

と思っているとその人が高校の時の女友達と
ディズニーシーに行くというではありませんか!
お、女友達って…(滝汗)

ヤツが言うにはその子が何やら自分に興味があるらしく
前々から行こうと誘われていた
と。

そんなん、誘ってる時点でありまくりやーーーん!!!!

01.出会い

去年の夏にyahooのメッセンジャー
いわゆるチャットで今の好きな人と出会った。

最初はチャットとかありえん!などと
敬遠しがちなネット上でのコミュニケーションが
いつの間にか楽しくてしょうがないものになっていた。

始めのうちは世間話とか
あたりさわりのない会話ばかりだったけど
いつの日かもっと相手の事が知りたいと思うようになり
事情聴取のような日々が続くのだ。

好きな音楽は?
どういう芸能人が好き?
出身地は何処?
本名は?

だんだんとその人の核心みたいなものに
触れていけているようで楽しかった。
今となってはどうしてあんなに引っ張ったのかってなぐらいに
名前?教えな~い。みたいなやりとりが楽しくて…

この一連の聴取が終わり
だんだんと距離が縮まっていく頃には
バレンタインデーの時季になっていた。
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