07.ジブリ美術館 | track∞ ~戌女の一年~

07.ジブリ美術館

2日目はジブリ美術館に行ってきた。

新宿から三鷹まで電車、
三鷹からは専用バスみたいなやつが出てたけど
あえて歩く事にした。
昨日とは違って二人の距離が近く感じた。

って、それはいいんですけどね。
私ら昨日からろくな物食ってない!
振り返ると
ディズニーランドでチュロス。
食べる事そっちのけで乗りまくり
夜にミッキー型のワッフル。
これだけ。

私の体はフラフラ。
ヤツは…なんともない。
なんだこの違いは!!
俺最近あんまり食べてないから
このくらい平気なんだよね。

ってマジですか。。。

ちょっと押されるだけでフラフラで思いっきり貧血状態。
やっと相当辛いというのが分かってくれたヤツは
おばあちゃん(私)の杖代わり。
着いたら食事にしようね
と、そればっかりだった。
その願いを聞き入れていたのに
着いてみると展示室を鑑賞…

あれ?
め、飯が食いたい。
と思いつつも面白い展示物に
フラフラになりながら目を見張る。

そこの部屋を一通り見終わると
んじゃこのカフェに行ってみようか?
とパンフレットを指しながらヤツが言う。
もちろんですとも!
と、はりきって行ったのはいいのだが
ジブリ美術館にあるカフェはここだけ。
よって大賑わい。
でも食べないと死にそうだったので最後尾にならぶ。
行列は店に近くなるにつれて椅子が用意されていて
その椅子に座れるまでが一苦労だった。
椅子に座ると絵本とかが見れるのだけれど
この時の私の脳には何も入っていかなかった。

そうしてやっと入れた「カフェ 麦わら帽子」
ヤツが頼んださつまいものスープから出てくるが
へ、ヘルシーです。ものずごく。
案の定、私が頼んだサンドウィッチも超ヘルシー。
コレを食べなきゃ駄目だと
脳が訴えていたので、頑張って食べたよ。。。
あんなおしとやかな味は私に合いません。

もちろんヤツにも合わなかった。
いつもなら出された物は
全部食べるという人らしいが
コレばっかりは無理らしくお残し。
でもこれで私の体力は回復したのだ!


それから色んな部屋を見たり
屋上に上がってロボットのオブジェを撮ったり。
またこの屋上、混んでたのだ。

もう人が多くて撮りづらい!と奮闘していた時に
腰に手を回され、
私の体はいとも容易くヤツの体の前へ。
どうやらいい撮影場所を探し出したようだ。

なんとも密着しながらの写真撮影。
撮られてるのはロボットなのに
恥ずかしいのは私だった(笑)

そんな感じでほとんど見回り、
私はこの日に福岡に帰らなければならなかったので
なごり惜しいけれど美術館を後にした。


三鷹で電車を待っていると
何やらあったらしく、しばし足止め。
これがいけなかったのだ。

ようやくきた電車に乗り込み
電車の中で羽田までの電車時刻などを調べる。

やばい
飛行機に乗り遅れそうなのだ。
新宿で一旦下車。
駅のロッカーに荷物を入れておいたんだけど
ロッカーが見つからない(;´Д`A 焦るあせる

やっと見つけて今度は品川まで。
電車の中で、降りた後は走れとか
あーだこーだ言っているのを
反対側の椅子に座ってるおばちゃんが笑いながら見ていた。

私たちって周りからは
どんな風に見られてるんだろうね?
って聞いてみたかったけど、やめた。


品川に到着して
私は羽田。ヤツは埼玉にある親戚んちへ。
ここでお別れだった。

突然の別れで、でも飛行機の時間が迫っていて
悠長にはしていられなかった。
ありがとね。
確かそんな言葉を言って別れたと思う。
私は改札口を通って
ひとりという寂しさに後ろを振り返った。

ヤツは心配そうに時刻表を見上げてた。
それがたまらなく切なくて。
ヤツが私の方を見る前に電車を待つ列に並んだ。
それからは後ろを振り返らなかった。

電車が到着して、乗り込む時に
ちょっとヤツの姿を探したけれど
人ゴミで見つけられなかった。
そうして電車は走り出す。

すると途中でメールが…
遅れるなよ!と。
それだけで嬉しかった。

よって空港では走る!走る!
この飛行機を逃したら
3万くらい払わないといけないので(←過去に経験済み;)
死にものぐるいで走った。

なんとか余裕を残しつつ
搭乗できました。

そして飛行機も無事着陸。
福岡に着いたよ~と電話すると
親戚の子供達に遊ばれてるらしく騒がしい。
大変だな~ぁと思いつつ
こうして波瀾続きの旅は終わりを迎えたのでした。


そして次の日は仕事だったという私。